舟橋村官民連携子育てモデル造成事業

事業概要:舟橋村について

富山県中新川郡舟橋村は、富山県東部、富山平野のほぼ中央に位置します。
全国的な平成の大合併により平成19年に、面積3.47k㎡の舟橋村は日本一面積の小さな自治体となり、北陸地方で唯一の村となりました。

(舟橋村位置地図)

県都富山市から地鉄電車で約15分、車で約20分の立地の良さから富山市のベッドタウン化が進み、平成12年から18年まで人口増加率が日本一となりました。また、国立社会保障・人口問題研究所の2040年までの人口予測でも富山県内でも唯一増加となった自治体です。また、平成19年度末に「富山大学・舟橋村における地域づくり包括連携協定」を締結し、村が抱えるまちづくりの諸課題の解決へ,富山大学が蓄積する知的資源を活用し、村民ワークショップの開催による「村民憲章づくり」「舟橋まつりの改革」、職員研修による人材育成事業等などの「協働型まちづくり」の推進へ取り組んでいます。

事業概要:「子育てしやすい環境づくり」

急激な人口増はプラス影響と同時に様々な地域課題をもたらしその課題解決への対応が行政課題ともなっています。また社会構造の変化から少子高齢化社会の到来という新たな行政課題への対策も迫られています。将来人口も村独自の推計では2015年をピークに減少に転じ高齢化が進むと予測しています。

舟橋村では、富山大学の協力を得て若手職員を中心に編成した人口問題プロジェクトで約1年間にわたり検証・検討し、平成26年3月に将来人口の動向を見据えた持続可能なむらづくりを目指す環境総合整備計画を策定しました。

持続的な人口構造維持のための子育て世帯の転入促進継続、住宅確保、子育て支援の魅力増進、都市施設・インフラの有効活用、地域コミュニティの活性化や協働型まちづくりへの転換などの課題解決へ向け、「子育てしやすい環境づくり」をコンセプトに、民間・金融・大学・行政が共に先進的な事例を勉強し、産官学金が共通価値の創出(CSV)による舟橋型宅地造成ビジョンを具現化するための検討会を開催し、実現へ向けた舟橋村型モデル造成仕様書作成を目指します。

舟橋村官民連携モデル事業

舟橋村人口の推移と背景

昭和45年に富山高岡広域都市計画区域に指定され、舟橋村全域が市街化調整区域となりました。高度成長に伴い村内人口は若年層の流出により少子高齢化が進み、 昭和55年には出生者数が8人まで減少したため、人口増対策の必要性から開発規則の厳しい市街化調整区域から、新たに立山・舟橋都市計画区域となり、開発が可能になりました。平成元年の村営住宅団地の造成を皮切りに、民間の開発が加速し、人口が倍増、平成22年には3000人を突破しました。

舟橋村の開発経緯と人口推移

人口増加に伴い、小中学校・保育所・図書館を併設した舟橋駅・舟橋会館や公園などインフラの整備が進んだ反面、核家族化や地域格差、コミュニティの断片化や人付き合いの希薄化による多くの地域課題も顕在化しました。村では地域課題解決のために「協働型まちづくり」を推進させ、行政主導から地域主体のまちづくりへの転換を打ち出し、h19より富山大学と連携して協働型まちづくりのプラットフォーム形成や人材育成、イベントの再構築や公園運用管理の検討ワークショップ、職員研修に取り組み成果をあげてきました。

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