舟橋村地方創生
舟橋村/富山大学

平成29年度事業 Project

マネジメント組織のあり方WG(第5回)

日時 :平成30年2月27日(火)14:00〜16:00
会場 :富山県民会館509号室

舟橋村モデルエリアをケーススタディとして,マネジメントのあり方を考えるワーキンググループの第5回目が開かれた。村の資産活用をテーマに,全国の民間による公共資産・公共サービスの活用先進事例を通して,民間のビジネスベースによる公共分野参入の可能性や舟橋村での展開の可能性について意見交換した。

<参加者概要>
  1. ハウスメーカー:6社6人
  2. オブザーバー :2社2人
  3. 保育園    :2社4人  合計10社12人

開会・前回の振り返り

株式会社日本能率協会総合研究所 塩見 一三男
開会・前回の振り返り
  • WGの概要の再確認と第1回〜第4回のワーキングのポイントの振り返りがおこなわれ,これまでのWGの要点を再度確認・共有した。

ケーススタディ検討

◆民間による公共資産・公共サービス活用の事例
情報提供:株式会社日本能率協会総合研究所  塩見 一三男
◆舟橋村の公共資産・サービスに係る支出
情報提供:舟橋村生活環境課長  吉田 昭博
ケーススタディ検討
地域課題解決のために,民間による公共資産や公共サービスを活用している事例を紹介。
  • 水道検針(島根県雲南市)
  • 道路整備等(長野県下條村)
  • 除雪(山形県鶴岡市,岩手県滝沢市)
  • 公園・緑地(東京都豊島区,神奈川県横浜市)
  • 街路樹剪定,市営住宅,狭隘道路整備等(神奈川県茅ヶ崎市)
  • 様々な行政サービス(静岡県)
  • ICTを活用した地域課題の解決(千葉県千葉市)
  • 窓口業務,自治体クラウド(内閣府)
  • 公共分野の産業化(内閣府)
  • 多様な資金調達(高知県高知市,滋賀県東近江市)
  • 公共施設のオープンリノベーション(総務省)
  • 舟橋村の公共資産・サービスに係る支出(舟橋会館,図書館,公園,その他)
  • 公共施設の一括民間管理(東京都東村山市)

質疑・感想など

今回の講義についての感想,意見など交換した。

<主な意見・感想など>
  • 公共の取組を民間で活用するには,収益的に事業として成立するかが大切である。
  • 使わなくなった公共施設を譲り受け福祉事業所としてNPOが運営している事例がある。
  • 公園の活用を考えていきたい。地域の様々な人が集まり,子供たちをサポートできる場にしたい。
  • 村住民全体で子供たちのためにお金を出していける環境になればいい。
  • 舟橋会館の活用や図書館での新たな活用を考えたい。
  • 施設管理の上で,クオリティを担保し続けることは難しい。ビジネスとして継続させるためには仕掛けや工夫が必要である。
  • 多くの人が楽しく使える施設であるべきなのに使い勝手が悪い施設が多い。カフェだけでなく人の集まる楽しい仕組みを作らなければいけない。点ではなく周辺を含めた面で人が楽しく集まる仕掛けが必要である。
  • 朝市やセミナーなど自発的なイベントが催されるようになると施設利用者が増える。大人だけでなく子どもの居場所づくりも必要である。
  • 民間が指定管理していた熊本の体育館で,震災時に全国のネットワーク活用で避難所として運営し民営の力を発揮した事例がある。
  • イベントは継続して運営していくことが重要。継続的に人が来る仕掛けが必要である。
  • 県外で地域のイノベーションまちづくりワークショップに参加したが,突拍子もないアイディアが多くでたり,新しい発想が生まれた。
  • ツタヤが運営する図書館へ訪れたがイイ空間で市民も多く利用していた。
  • 公園でのイベントは天候に左右される。悪天候の多い富山では体育館などの利用も考慮しないといけない。
  • イベント等企画しても広く告知しなければ人は集まらない。集客の仕掛けを考えなければいけない。知ってもらい見てもらう取組を考えたい。インバウンドを狙う切り口もある。
  • 人は生活の中で必要と思う部分でないと動かない。自分たちの仕事も必要とされるにはどうするか考えていかなければいけない。

成果報告

モデルエリアのマネジメント組織(案)について

これまでのワーキンググループの成果として,モデルエリアのマネジメント組織案の枠組みと概要について事務局より報告があった。

閉会挨拶

舟橋村生活環境課長 吉田 昭博

「人口減少していく中で,役所も含め全ての業種で何ができるのかが課題。これまでの利便性の追求だけでは問題の解決はできないことは分かってきている。今回のモデルエリアの取組で,首都圏の事例が多い中で,同じ目的を目指す者が手を組んでプラットフォームができないかを共に考える場であったのが今回のWGだった。今回の勉強会がゴールではなく,今後の事業展開で何かの参考になり,富山県が元気になっていけばと考えています。5回に渡り参加いただき貴重なご意見を賜りありがとうございました。」